鳥の学校

第9回テーマ別講習会:鳥類研究のためのDNAバーコーディング

日程:1日目:9月18日(月・祝)13時~19時頃終了予定
        2日目:9月19日(火)9時30分~17時終了

内容:今年も大会と連結しての開催です.野外で落ちている羽が「いったい何の種の羽だろう?」と疑問に感じたことはありませんか? DNAバーコーディングの技術を使えば,そんな疑問も解決できるかもしれません.DNAバーコーディングとは,DNA配列から種を同定する技術で,一枚の羽や小さな組織片からも種が同定できます.本講座では,DNAバーコーディングの原理を基礎から学び,実際にDNA実験を体験します.塩基配列を決定して,種同定を行うところまで指導します.参加者にはDNAバーコーディング技術への理解を深めてもらい,今後ますます多くの分野への応用につなげていただくことを期待します.DNA分析等の経験の有無は問いませんが,この技術を今後研究や仕事に活かしたいという方の参加をお待ちしています.

定員:16名

会場:国立科学博物館筑波研究施設(〒305-0005 茨城県つくば市天久保4-1-1)

共催:国立科学博物館

講師:齋藤武馬(山階鳥研),杉田典正(国立科博),坂本大地(九大),西海功(国立科博)

参加申込:参加をご希望の方は,下記の申込先までメールでお申し込みください.
吉田保志子 hyoshida(at)affrc.go.jp(企画委員会)※(at)を@に直して送信してください.
8月3日(木)12:00から申込の受け付けを開始します.定員に達し次第,締め切らせていただきます.定員に達したので締め切りました.
・参加者は日本鳥学会会員に限ります.非会員の方は申込受け付け後,早めにご入会ください.

費用:試薬等の費用として1000円を徴収させていただく予定にしています(集金は当日).申込にあたってはこの点についてもご承知おき下さい.

講習について:講義は次のような内容を予定しています.
・「DNA実験操作の基礎と実験作業の流れ」講師:杉田典正
・「DNAバーコーディングの原理と種同定・データベースについて」講師:齋藤武馬

実験作業は次のような内容を予定しています.
1. 組織片からのDNA抽出
2. PCRによるバーコーディング領域の増幅と精製
3. シーケンサーによるバーコード領域の解読
4. データベース(BOLD Systems)を用いた解読配列の種同定

一日目は,作業の進行具合にもよりますが,19時頃終了の予定です.二日目は丸一日かけて行いますが,17時には終了します.全体の流れとしては,まずはじめに講習全体の説明をして,実験作業を行いながら,作業の待ち時間に2回ほど机上講習を行います.非常に限られた時間の中で実習を行う都合上,時間の短縮のため,実際に普段行っている実験作業とは少々やり方など作業内容が異なる場合もありますので,その点はご了解ください.実験初心者の方でもなるべく分かり易く理解できるようにしながら講習を進めていきます.